カメリアドラゴンズが人狼知能コンテストの2025年度春季国内大会自然言語部門の2競技3部門で第1位を獲得しました
カメリアドラゴンズの大橋玲音(当時チームリーダー?情報科学研究科博士前期課程1年)、加藤もも香(情報科学部2年)、加藤勇護(情報科学研究科博士前期課程1年)、佐藤功規(同1年)、鈴木丈慈(同1年)、坪井辰馬(同1年)、坪倉和哉(情報科学研究科博士後期課程3年)の7名で構成されたチームが、先日開催された人狼知能コンテストの2025年度春季国内大会自然言語部門へ参加しました。今年4月の予選会、5月の本戦を経た結果、5人村競技の主観評価(人間評価)で第1位、さらに今回初めて開催された13人村競技の客観評価(勝率)と主観評価のいずれも第1位を獲得しました。
競技結果は、5月27日?30日の期間、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で開催された第39回人工知能学会全国大会(JSAI2025)の万博関連企画「人狼知能コンテスト2025春季国内大会自然言語部門」の企画セッション内で発表されました。なお、今回の参加チームは5人村競技が大学4、専門学校1、企業4の合計9チーム、13人村競技が大学2、企業4の合計6チームでした。
[コンテストサイト] 人狼知能コンテスト 2025年度春季国内大会 自然言語処理部門
https://aiwolfdial.github.io/aiwolf-nlp/page/aiwolfdial_2025springjp/
[大会サイト] 第39回人工知能学会全国大会(JSAI2025)
https://www.ai-gakkai.or.jp/jsai2025/
チーム情報
カメリアドラゴンズ(Camellia Dragons)は、2013年10月に、情報科学部の学生を中心として結成されたAI x ロボティクスプロジェクトチームです。当初は世界規模のロボット競技会であるロボカップ(RoboCup)を中心として活動しており、日本大会ではロボカップサッカー標準プラットフォームリーグで優勝4回、準優勝2回、世界大会では2017年の名古屋大会でロボカップサッカー標準プラットフォームリーグ?チャレンジシールド部門優勝という大きな成果を挙げています。
また、今年の3月に開催されたサッカー軌道予測コンペティション(主催:サッカー軌道予測コンペティション実行委員会、後援:科学研究費補助金?学術変革領域研究(A)の階層的生物ナビ学)では、最優秀賞(第1位)と優秀賞(第2位)をダブル受賞しています。さらに2020年8月には,第2回人狼知能世界大会(世界45チーム参加)へ初挑戦で決勝進出という快挙も達成しています。現在、チームリーダーの西尾琉惺(情報科学部2年)をはじめとして、情報科学研究科博士後期課程3年から情報科学部1年まで総勢29名のメンバーで、ロボカップやゲームAIの大会への挑戦や研究に日々取り組んでいます。なお顧問は設立以来、情報科学部の小林邦和教授が務めています。
[チーム公式サイト] カメリアドラゴンズ(Camellia Dragons)
http://www.ist.aichi-pu.ac.jp/lab/robocup-spl/index.html
人狼知能コンテスト
囲碁や将棋などの完全情報ゲーム(相手の手の内をすべて知ることができるゲーム)は、人工知能(AI)が人間を完全に凌駕しています。一方、人狼ゲームなどの非完全情報ゲーム(相手の手の内を一部しか知ることができないゲーム)は、AIがまったく人間に敵わない状況です。従って、非完全情報ゲームは、ゲームAIにおける研究のフロンティアとなっています。人狼知能コンテストは、ゲームAIの研究を推進する目的で設けられた競技会です。国内大会は2015年から春季と秋季の年2回開催、国際大会は2019年から人工知能分野のトップ会議として世界的に認知されているIJCAI(The International Joint Conference on Artificial Intelligence)内のANAC(Automated Negotiating Agents Competition)というコンペティションの競技部門のひとつとして開催されています。
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