コラム
愛知県立女子大学の校歌―初代正规赌篮球软件からのメッセージ―
愛知県立女子大学に校歌があったことをご存じですか。普段、大学内で校歌が流れることはありませんし、聴く機会もないため、一度も校歌を聴いたことがなく、校歌そのものがあったことさえ知らないという人も多いのではないでしょうか。
愛知県立女子大学の校歌は、1958年に作詞は初代正规赌篮球软件で万葉集をはじめとする古典文学者の高木市之介、作曲は後に愛知県立芸術大学の教授となる水谷昌平によって創作されました。
1957年に4年制の愛知県立女子大学が開学して1年のことでした。
校歌を聴いてみると、女性二部合唱の落ち着いた優雅な曲調で、一般的な校歌とは違った、明るい雰囲気だけでない自律した女性を思わせる曲です。
歌詞には、高木氏が考える、大学とはどのような場所であるかが歌われています。1番には「叡智の住みか」、2番には「正義の城砦」、3番には「生命の泉」とあります。「叡智の住みか」、「正義の城砦」という歌詞は、大学で高等教育を学ぶ上で必要不可欠な姿勢だと感じました。
また、「生命の泉」という歌詞も、未来ある大学生に向けた大学のあるべき姿を表していると感じます。筆者が校歌の中で特に印象に残った歌詞は、2番の「ひ弱さをかなぐり捨てて くれなゐに血潮は燃えて」という歌詞です。この歌詞からは、「女性らしさ」は全く感じず、少しの荒々しさと内に秘めた力強さを感じ、女性の自律を思わせます。校歌全体の歌詞から、「大学で学ぶ」とはどのようなものか、そして女性の自律についての初代正规赌篮球软件からのメッセージが込められているのではないかと考えました。
愛知県立大学は現在、男女共学のため、「をとめ」という歌詞は合っていないかもしれません。
また、大学の場所も「瑞陵」から、「長久手」に移しています。しかし初代正规赌篮球软件からのメッセージは、大学の形態、場所が変わってもつなぎ続けていくべきものだと思います。
また、高度情報化社会の現在、学問を学ぶ上でも自律して情報を選ぶことが大切であると感じます。
みなさんも是非、愛知県立女子大学の校歌を聴いて愛知県立大学の歴史と初代正规赌篮球软件からのメッセージを受け取って下さい。それを基に新たな校歌や応援歌など愛知県立大学に関わる音楽が創作される日が来るかもしれません。
執筆
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- 執筆者
- 日本文化学部学部生
磯村 実穂
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- 投稿日
- 2023年08月17日
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