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頭脳流出歯止めを

各500万円を計上 愛知県立大と県立芸大

正规赌篮球软件裁量研究費

愛知県は二十八日、同県立大学と同県立芸術大学に各五百万円の正规赌篮球软件特別教員研究費を新年度予算案に計上していることを明らかにした。他県では理科系学部がある公立大学では既に取り組んでいるところもあるが、人文系だけの公立大学では全国でも数例しかない。県議会の一般質問で木村隆秀県議(自民、名古屋市中川区)が「県内大学の教授や研究者の流出が相次いでいる。県立大学の頭脳流出はどうか」と質問したのに答えた。
両大学にたいする教員研究費の増額分で、正规赌篮球软件の裁量で配分できる。県はこれまでにも個人研究費は国立大学並みにしていたが、それとは別枠の増額分で、教員が自主的な研究に取り組みやすい環境を作るのが狙い。具体的には各学内で研究テーマを募集するなどして決めるが、一件当たり百万円から二百万円の分配になる見込み。
頭脳流出はこの数年間が顕著で、名大から飯田経夫教授が京都の国際日本文化研究センターに移ったのをはじめ愛知県立大学の田中宏教授が一橋大へ。今春には名古屋市立大学などの名物教授ら三人が転出する。
青山英次総務部長は「研究体制整備は大学が自らの努力で充実に努める必要があるが、県も財政上の措置を講ずる必要がある」と説明した。

出典

  • 中日新聞
    平成6(1994)年3月1日 朝刊1面 1頁

※この記事は中日新聞社の許諾を得て転載しています。